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神奈川区 人物風土記

公開日:2026.05.07

「令和7年度消防功労者消防庁長官表彰」で永年勤続功労章を受けた 鈴木 崇彦さん 六角橋在住 59歳

  • 鈴木 崇彦さん (写真1)

弱さとともに歩む「強さ」

 ○…神奈川区消防団第7分団の分団長として約40人を束ねる。28歳で入団してから32年間、地域防災の第一線に立ち続け、このほど消防庁長官から「永年勤続功労章」を受章した。「身の引き締まる思い。これからも地域の安全と防災に力を注ぎたい」と、顔をほころばせる。

 ○…消防団として活躍していた祖父、父が身近にいたため、自然と入団。2011年、六角橋商店街で発生した大規模火災は忘れられない現場。外出先から急行すると、現場は熱風と煙が立ち込めていた。すぐさま消火活動に取り掛かる中、かつて知人を火災で亡くした記憶が脳裏をよぎる。当時は持病の胆石に苦しんでいたが、痛みをこらえてホースを握り続けた。「あまりの過酷さに、鎮火後には胆石の痛みが消えた」と当時の大変さを笑い飛ばす。

 ○…家業である(有)川崎屋葬祭具店の5代目社長を務める。神橋小、六角橋中出身で、生まれも育ちも六角橋。活発な少年時代を過ごす。強くなりたいという思いが強く、中学では柔道部へ。多感な時期には精神的な葛藤から公共交通機関への乗車が困難になるなどの苦労も重ねたが、一歩ずつ克服。現在は、妻と3人の子ども、5匹のペットと賑やかに暮らす。子ども3人が卒業するまでの9年間PTAの会長を務めていた。

 ○…「自分のように弱くなってほしくない」と、長男の小学校入学を機に親子で空手道場の門を叩いた。50歳まで10年以上稽古に励み、黒帯を取得。心身ともに「強さ」を手に入れた。「昔の自分の弱さや悔しさも、今の自分をつくってくれた大事な要素。切り捨てるのではなく、一緒に歩いていきたい」。弱さとともに歩む「強さ」でこれからも地域の安全を守っていく。

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