不定期連載 市民健康の森だより 第189回 「有機農業」について考える講演会、開催しました
今年度、園農部会では会長の意向を踏まえて「有機農業の研究を始める」を計画に加えました。この分野では会員の寺田良一さんが大変に深い見識をお持ちです。長年、明治大学教授(現在は名誉教授)として「環境社会学」を研究され、加えてゼミの学生を引き連れて実際に有機農業を実践されたという経歴をお持ちです。そこで会員向けに有機農業について講演をして貰えないかお願いした所、快諾頂き、橘出張所会議室にて5月29日午後に講演会を実施出来ました。
「会員による会員の為の講演会」
講演会では最初に宮寺会長から次のように挨拶がありました。「私たちの会員には様々な組織で活躍した後、定年などで退職した高齢会員が多数います。個々の方々はそれぞれの分野での一流の知識を持った皆さんであり、これは当会の強みでもあります。今回、私が気になっていた有機農業に関して適材の寺田先生に講演頂けるのはありがたい限りです。今後も他の分野での一流の実績を持つ会員に話を聞かせてもらう機会を作れれば、と思っています」。
講演は『健康の森に有機農業はよく似合う』というプロローグで始まり、"文化(culture)は森を育て(都市)文明(civilization)は砂漠を作る"という格調高いフレーズで人類の農業の始まりから説き起こして頂けました。詳述は避けますが、講演内容は以下の内容です。
・戦後の「近代農業」の行き詰まり 農業とは何か、「農業の工業化」がもたらした地力の低下等
・有機農業運動が展開するまで 怖い話をいくつか・・・
・農薬の新たな有害性 有機リン農薬からネオニコ農薬へ
・日本と世界の有機農業 日本の「顔の見える関係重視」と欧米の「認証主義」
・持続可能な社会=持続可能な食糧自給社会 そのためには何が必要か
参加した会員からは「大変有意義な講義で有機農業の重要性を再認識しました」という感想に代表されるように「会員による会員の為の講演会」、事務局の期待以上の内容でした。なお講演は録画しています。このコラム読者で視聴希望の方は、会のホームページ「お問い合わせ」からご連絡ください。
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