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公開日:2025.08.01
梶ケ谷(株)末長組
作業員に「冷却機器(ウェアコン)」導入
猛暑下の現場で業務支え
企業の熱中症対策が6月に義務化されたことなどを背景に、(株)末長組(高津区梶ヶ谷)と、その協力会社で構成される「末長組協力会」がこのほど、(株)富士通ゼネラル(高津区末長)の製品で、首元にかけて活用する「ウェアラブルエアコン(ウェアコン)」を約260台購入。猛暑の中、現場で作業にあたるスタッフに配布した。
末長組はこれまでも、スタッフへの暑熱対策として製氷機や冷水器の設置、温度計や塩タブレット配布、また2022年からは「空調服(ファン付き作業着)」も導入している。だが、同社の久保田篤志取締役によると、この空調服ではカバーしきれない「首元」を直射日光から守り、なおかつ効率的に冷やすことなどを目的に先頃「ウェアコン」と呼ばれる機器の購入を決めたという。
高い冷却効果
ウェアコンは、電流を流すと一方の面で冷却、もう一方の面で発熱する半導体「ペルチェ素子」を利用した水冷式のネッククーラー。外部温度との差が最大マイナス20度の冷却能力を持ち、40度を超えるような過酷な環境下においても優れた冷却性能を発揮する。また約2、3時間の充電で最大約7時間の連続使用が可能とされている。
「欠かせぬ道具」に
導入されたウェアコンはスタッフの間で好評を博しており、本紙取材日(7月28日)、高津区内で行われていた末長組の新築工事現場でも活躍。当日、昼過ぎには温度計が40度を記録し、照り返しによる厳しい環境下においてもネッククーラーを着用する作業員の顔は涼やかだった。
現場の作業監督を務める村居慶星さんも「ウェアコン」を着用し作業に当たっており「炎天下の中でも首元を涼しくしてくれるので、今ではなくてはならない大切な道具」と、その効果を実感。久保田取締役は「作業員が熱中症にかからないことが一番。これで快適に作業できると思うが、今後も猛暑が予想されるので、引き続き気をつけて仕事に取り組んでもらいたい」と語り、作業員の安全と健康を最優先する方針を打ち出している。
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