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公開日:2025.10.17

溝口神社改修事業
今秋以降、本格化へ
本殿耐震工事、来年2月に

  • 改修工事後の溝口神社イメージ

  • 今年5月に改修が完了した「手水舎」

 高津区内などで、地域の祈願所として古くから親しまれている「溝口神社」(鈴木敬一宮司/溝口2の25の1【電話】044・822・3776)。同所で行われている改修事業が、この秋以降、本格的に行われることが分かった。

 溝口神社は、江戸時代まで赤城明神を祀っていたことから、一般には「赤城様」と呼ばれ親しまれていたとされる。明治初頭には、神仏分離の法により御神体を伊勢の神宮より新たに奉迎し、社名を「溝口神社」と改名。1873年(明治6年)には川崎市内でも最も由緒のある神社の一つとして指定を受け、地域の社会融和のシンボルとして、また地域の人たちの「心のふるさと」として郷土発展の歴史と歩みを共にしてきた。

回廊、造営当時のまま

 現在では正月の参詣や秋の祭禮などを通し、年間約20万人が参拝する溝口神社。だが現在の本殿は、1934年(昭和9年)に造営後、2006年(平成18年)に一部改修事業を実施し、社殿屋根葺き替え工事を始め境内整備工事を行ったものの幣殿・拝殿の床、拝殿浜縁(回廊)は造営当時のまま。また、大正天皇御即位記念として再建された手水舎は、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊。1927年(昭和2年)に再度建立されたが、老朽化が著しく倒壊の危険があるため使用できない状態が続いていた。参道の鳥居についても石造りであることから耐震性が不十分なため、地震などの影響で倒壊が懸念されていた。

 溝口神社の関係者は、これらの現状を鑑み、専門業者に調査を依頼。改修工事に向けて審議や検討を重ねてきた。

2027年、竣工予定

 旧「赤城社」より「溝口神社」へ改名をして、150年を迎えた昨年、「天皇陛下御即位並びに溝口神社改名150年記念事業」として、懸案事項だった各所の改修などに着手。今年5月にはまず、手水舎の改修工事が完了し、参拝者への供用が始まっている。

 さらに今秋の神社事業終了後、来年2月中旬頃までに本殿の改修(耐震工事)に着手する方針を打ち出している。

 工期は当初予定を延長し、事業全体として2027年(令和9年)夏の竣工を目指す。鈴木宮司は「溝口神社を崇敬いただいております皆様方におかれましては、多難の時勢にて諸般なにかと厳しき折、恐縮に存じますが、何卒ご理解を賜り、改修工事にご奉賛頂ければ」などと話している。

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