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市内最大規模 中原図書館オープン 「読書のまち川崎」の拠点に

公開:2013年4月5日

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広々した動線も確保した館内
広々した動線も確保した館内

 市内最大の広さと蔵書可能数を誇る市立中原図書館(田辺浩嗣館長)が4月2日にリニューアルオープンした。市立図書館を統括する中央図書館的な機能を備えた施設で、設備が充実して書庫の管理や貸し出し業務の効率化が進んだ。

 新中原図書館は、東横線武蔵小杉駅に隣接した武蔵小杉東急スクエアが入る高層ビルの5・6階に開館した。延床面積は4496・92平方メートルで、旧中原図書館の2418・82平方メートルと比べ2倍近く拡大。また収蔵可能数は33万冊から45万冊、閲覧席は143席から201席、インターネット席は2席から14席に増えた。

 新たな機能としては、ICタグの導入とインターネット予約システムの拡充を図った。現在収蔵している約34万冊全てにICタグを埋入し、無人カウンターに本を置くだけで貸出手続きができる「自動貸出機」を、館内に10台設置した。無断持出を防止する役割も果たす。このICタグは、全市立図書館に所蔵されている約190万冊全てに埋入され、各市立図書館でも10月から自動貸出機を導入する予定という。

 また、インターネットで予約した本を最大9000冊収蔵できる国内最大級の専用書棚を設け、貸出の効率化を図る。児童向けに設置された「おはなしのへや」はドーム型で約20人を収容できる。無線LANを利用できる閲覧席、市民情報やビジネス支援、インターネット等の各コーナーなども充実させた。

 新図書館は市立図書館の拠点としての機能を持つ。蔵書管理など図書館全体の業務や事務のまとめ、図書館の政策会議などを同館で行うほか、学校図書館の支援や他都市や近隣の大学などとの連携も図っていくという。 

 3月27日に行われた開館記念式典で阿部市長は、「最初に構想として挙がった時は財政危機で凍結となったが、中央的図書館の必要性は感じていた。多くの市民に利用してもらい、読書のまち川崎の拠点として近隣の大学や他都市とも連携を図っていきたい」と語った。

 開館時間は午前9時30分から午後9時まで(土日祝は、午後5時まで)。休館日は毎月第3月曜日や年末年始など。問い合わせは中原図書館(【電話】044・722・4932)へ。
 

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