多摩川音頭保存会(山根ナミ子会長)が、区内で長年親しまれている音頭を子どもたちに伝える活動を続けている。24日に稲田小学校の運動会で児童たちと一緒に踊りを披露した。同会が同校で踊りの指導をしてから40年目になるという。
同会は宿河原地区の2つの老人会(長生会)の有志を中心に結成され、メンバーは現在27人。「ご当地ソングを大切にしていきたい」という思いで地元の敬老会などで披露している。
多摩川音頭は昭和初期に北原白秋が作詞したものとして知られる。多摩川の四季や風景を歌詞の中に織り込み、当時の稲田村(多摩区の北部)周辺の様子を伝えている。昭和40年代にはこの音頭を復活させようという機運が盛り上がり、踊りやすいように曲と踊りをアレンジした新曲が発表された経緯がある。以来、同保存会のほか、多摩区文化協会や各地のグループが継承し、様々な形で多摩川音頭が親しまれている。
同保存会では毎年、稲田小学校の運動会の前になると4年生の児童に踊りを指導しているという。
「子どもたちとのコミュニケーションが高齢者にとっては何よりうれしい。以前、運動会に遊びに来て『いまだに多摩川音頭踊れるよ』といってくれた中学生もいた」と山根会長。
24日の運動会にはメンバー26人が揃いの浴衣と笠を身に着けた姿で登場。出番を待っている間も児童から「多摩川音頭だ」と声を掛けられていた。輪になって踊り始めると、その姿を見ながら児童たちも踊った。 山根会長は「今は情緒のあまりない時代になった。多摩川音頭を通じて地元の高齢者と子どもが触れ合うことで、非行防止などのいい影響もあるはず」と話す。
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