2017年度優良PTA文部科学大臣表彰を受賞した川崎市立菅小学校(國武信行校長)父母と先生の会。災害を想定した「自助袋」の取り組みや全世帯参加の下校パトロールなど、学校や地域と連携した活動を続けている。
同会は各家庭の保護者一人ひとりを会員とする任意加入で、加入率100パーセント。児童数889人に対し保護者1474人が会員になっている(前年度)。毎年希望調査を踏まえた抽選方式で各委員の選出を行い、公平かつ参加しやすい環境を整えている。
近年の震災などを受け、災害時に児童が学校にとどまることを想定した非常対応備蓄品「自助袋」の取り組みを昨年度から実施。一泊分の飲食や各児童が必要なものを、家庭ごとに保護者と児童が相談し用意している。役員の井手真理さん(48)は「家で子どもと親が防災について考えるきっかけになった」と話す。
全保護者参加の下校パトロール「菅っ子を見守り隊」は今年で4年目。年18回の見守り日を設定し、出動率は85パーセント。事前に意見交換を行うなど会員同士の交流にも力を入れる。役員の國分朋子さん(40)は「話し合いの中で見直しながら、継続していくことが大事」と語る。
この他、発足から20年になる「お父さんボランティア」や、保護者目線で活動を伝える広報紙「SUGE」の発行など、独自の取り組みを継続。会長の木村徹さん(43)は「歴代の方が築き上げてきたことが認められた。次の代にも引き継いでいきたい」と思いを話した。
同表彰は優れた実績を残すPTA団体を表彰しており、今年は全国132団体、県内では9団体が選定された。菅小学校は1977年以来40年ぶりの受賞。前会長で、40年前同校の児童だったという西山靖弘さん(47)は「全会員のご協力の賜物」と喜びを語った。
なお、同時期に選定された優良PTA神奈川県教育委員会表彰では東生田小学校PTAが表彰を受けた。同PTA会長代行の田中智春さん(47)は「歴代の活動を引き継ぎながら、新しい意見も取り入れていきたい」と話していた。
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