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多摩区版 公開:2019年3月29日 エリアトップへ

川崎市さかなの家 慕われ35年、今月閉鎖 31日に「ありがとうの会」

社会

公開:2019年3月29日

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魚にえさをあげる来園者=19日
魚にえさをあげる来園者=19日

 多摩川に放流する稚魚を飼育し、水辺の生き物とのふれあいを市民に提供してきた菅稲田堤の「川崎市さかなの家」が3月31日に閉鎖される。市から管理の委託を受けていた川崎河川漁業協同組合(漁協)の申し出によるもの。惜しむ声を受け、最終日には感謝イベントが企画されている。

 さかなの家は放流用の稚魚を育成する蓄養池として、市が漁協の要望を受けて1984年4月、稲田公園内に開設。魚を自由に観察できる憩いの場として区内外から多くの来園者が訪れていたほか、近隣学校との連携で環境学習の役割も果たしてきた。施設の老朽化が進み、市は全面改修も視野に再整備を検討してきたが、高齢化などを理由に漁協は蓄養事業を継続しないことを決めた。

 今後について、市みどりの保全整備課は「公園全体の整備も含め、どのような施設にするか市民と話し合いながら検討していく」としている。

 2005年には漁協総代の山崎充哲さん(60)が、4つのいけすを活用し、飼えなくなった魚やカメを引き取る「おさかなポスト」の運営を開始。多摩川に外来種を放してしまうことによる自然繁殖を防ごうと、ポストの管理をはじめ、新たな飼い主になる個人や施設、学校などを探す活動を続けてきた。山崎さんによると、これまで預かった魚は10万匹以上。多摩川に生息する魚で約50種がポストにいたことも。来園者は1日千人以上訪れた日もあったという。

 今後は山崎さんが代表のNPO法人おさかなポストの会(【電話】090・3209・1390)が飼育管理事務所でポストの活動を継続しながら、新しい施設を探す。「事情があってどうしても飼えなくなった魚は、多摩川にそのまま放さず連絡してほしい」と呼びかける。

 31日には「さかなの家ありがとうの会」と題し、午前11時からイベントを開催。ポストにいた水辺の生き物とふれあえるほか、天然アユの天ぷらが無料配布される。

寄せ書きボードを山崎さんが設置
寄せ書きボードを山崎さんが設置

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