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公開日:2020.05.29

多摩高生ら有志団体
放送大会 自主開催へ
「Nコン」中止、集大成の場を

  • 大会イメージ=主催者提供

 第67回「NHK杯全国高校放送コンテスト」の中止を受け、県立多摩高校3年の吉良元希さん(17)=多摩区在住=ら有志グループが非公式のオンライン大会を自主企画。今夏開催に向け、参加者を募っている。

 大会名は「みんなで放送コンテスト2020」通称「みんコン」。アナウンスや朗読、テレビ・ラジオのドラマなど7部門を設定。「アナウンス・朗読部門」と「番組部門」に分けて優勝など各表彰を行う計画だ。

 参加エントリーや音源等の提出、大会の準備、審査など全ての過程を、3密を回避したオンライン上で完結。高校生が無料で参加できる、全国規模の放送コンテストを目指す。吉良さんは「より多くの高校生に私たちの活動を知ってもらい、大会の参加者を増やしたい」と思いを語る。

実行委3人が区民

 SNSのライングループで知り合った元放送部員や現役の学生、社会人ら市内外12人の実行委員会(松永大和代表=愛知県)が企画運営を担う。現役高校生代表を務める吉良さん、同じ放送部の後輩・ペンネーム「たけのこ」さん(16)、ビデオエンジニアの石垣英祐さん(22)の3人が多摩区に住む。その他2人を含む5人が、偶然にも川崎市ゆかりのメンバーだったという。

 全国の高校生が放送の技能を競うNHK杯、通称「Nコン」は新型コロナウイルスの影響で先月末、開催中止が決定。5月から都道府県コンテスト、8月には兵庫県で各部門の決勝などが行われる予定だった。吉良さんも「朗読」「ラジオドラマ」の2部門でNコンを目指していた。「せめて誰か他校の人たちと協力して発表の場をつくりたかった」と動機を話す。

 大会参加方法や要項など詳細はウェブサイト。

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