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多摩区菅北浦4丁目の歩道脇で道行く人を癒す、四季折々の花――。幅10メートルほどの花壇を管理するのは、住民グループ「星ヶ丘広場 美化の会」だ。かつて、毎日のように花の面倒をみていた「名物おじいちゃん」が他界し約5年。思いを継ぎ、活動を続ける。
昨年3月に発足した同会には、手伝いを入れて50代から80代のメンバー8人が在籍。花苗の植栽や土壌改良、草取りなど定期的に手入れを担い、夏場は分担して水やりをほぼ毎日行う。花の種類は年間50種以上で、今はダリアやオニユリ、ムラサキツユクサ、アマリリスなどが咲き競う。代表の井出ミチ子さんは「コロナで遠くに出かけられない今だからこそ、『癒される』『ありがとう』と声をかけてもらえるのが励み」と思いを語る。
この花壇はもともとツツジの植え込みだったが、10年ほど前から自発的に手入れをしていた「名物おじいちゃん」が花苗を植えたのが始まり。やがて、この世を去ると、花壇は再び荒れ放題に。その男性の知り合いで、思いを継いで手入れに乗り出した伊藤真佐子さんと、同じ地域団体にいた井出さんとの縁がきっかけで「美化の会」誕生につながった。「今後も長く続けられたらいい」と伊藤さん。井出さんは「これからは後継者を育てていきたい」と胸中を明かす。
多摩区に51団体
同会は、川崎市公園緑地協会から支援を受ける「緑の活動団体」に登録している。市全体の登録数は268団体で、多摩区は市内7区のうち最多の51団体。同協会によると、2020年度の市内新規登録は8団体に対し廃止9団体とほぼ同数で、「ここ10年間で登録数は微増傾向」という。
活動継続の課題として、市内団体からは「高齢化で続けるのが困難」との声も。同協会では花壇づくりの講座や親子向けの自然体験教室を企画するなど、新規参加への啓発にも力を入れる。
登録団体への支援は活動に対する年1回の助成金や、年5回程度の情報誌の送付など。昨年からは登録団体の相談等を受ける個別訪問を開始。昨秋に14団体、今春以降も引き続き訪問している。
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