使用済みペットボトルを再び製品化する新たな資源循環を目指し、サミット(東京都杉並区)は7月7日、中野島店など川崎市内3店舗に専用の回収機を設置。日本環境設計(川崎区)や市と連携し、市内を舞台にペットボトル再利用の実証事業を約半年間行う。
サミットと連携するのは、リサイクル事業を手がける日本環境設計とグループ会社のペットリファインテクノロジー(川崎区)、ペットボトル回収機メーカーの寺岡精工(東京都大田区)。サミットストア中野島店と幸区の尻手駅前店、南加瀬店でペットボトルを回収している。
回収機は画面表示に触れて投入口を開き、容器包装を外したペットボトルを入れると圧縮されて保管される。中野島店の由井穂高店長は「商品の販売だけでなく、環境問題と社会貢献は常に推し進めていくテーマ。その第1弾としてこの取り組みが浸透していけば」と展望を話す。同店ではポスターを掲示するほか、店内放送や音声案内で回収を呼びかけている。
各店で集まったボトルは、日本環境設計の化学技術で燃やさずに分子に戻し、新品同等のペットボトルへ再生する仕組み。飲料メーカーで新たな商品として、再び店頭に並ぶことを目指す。各社と市は共同発表で「より環境負荷が低く、物流面やコスト面でも効率のいい運用を検討する」と表明。地域内循環による『ボトルtoボトル』のリサイクルは、国内初の事例としている。
家庭ごみ微増
川崎市内での昨年度の家庭ごみ廃棄量は暫定値で総量31万6715トンにのぼり、コロナ下の外出自粛なども影響し微増傾向に。そのうちペットボトルは5279トンで、4千台後半で推移する過去5年間と比べて、10%前後増えている。
今回の取り組みは、脱炭素社会を掲げて川崎市が昨年11月に策定した「プラスチック資源循環への対応方針」の一環。市環境局の担当者は「捨てた物が同じ物として戻ってくる『水平リサイクル』は、市民に見える化しやすいのが利点。分別意識の向上にもつながる」と期待を寄せる。
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