PTA活動で優れた実績をあげたとして、文部科学大臣から先月表彰を受けた川崎市立東菅小学校PTA。農機具や掲示物を展示した郷土資料室を校内で運営するなど、児童が郷土に愛着を持てるよう工夫を重ねている。
菅地区の産業や歴史、風習を児童に周知し、学習に活用してもらおうと、PTA主体で整備する郷土資料室。地元住民に農機具や民具の寄贈を依頼し、OBらの協力のもと2016年に開設された。市立小の元校長で地域ボランティアの佐藤行教さんが、収蔵品の管理や広報紙発行を担う。
現PTA役員は副会長5人を含む13人で組織。2013年度以降、会長を務めて7年目の大塚高道さん(51)は「いろいろな会員がいて、参加方法もさまざま。何か一つでも楽しめることがあれば」と親に寄り添う。運営面では、新入生の保護者向けに活動内容を説明し、入会意思確認も。学級数と同じ人数を年度末に選出する成人教育委員会や広報委員会などの委員もすぐ決まることが多く、スムーズに新年度を迎えている。
「保護者には高い意識でPTA活動に参加してもらっている。大塚さんのリーダーシップのおかげ」と藤中大洋校長(55)。大塚さんは「PTAに対する考え方や責務は、時代によって異なる。子どもたちが毎日楽しく学校に来られるように、何が必要か考えて協力できる組織でありたい」と思いを込める。
創立50周年を昨年迎えた同校では、コロナ禍で記念行事を1年延期。11月6日に式典を開いた。大塚さんは「OBや地域の先輩方、役員が支えてくれたからここまで頑張れた」と感謝を表す。
今年度の優良PTA文科大臣表彰は全国110団体が受賞。県の優良表彰では、区内で市立南生田中PTAと県立多摩高校PTAが選ばれた。
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