多摩川生まれの黄金色ナマズ「たまずん」にもっと広いお家を――。そんな思いで、昨年10月から年末にかけて行われたクラウドファンディングと募金活動が結実。1月19日、二ヶ領せせらぎ館に関係者や寄付者が集まる中、オリジナルの装飾を施した大きな新水槽がお披露目された。
2020年6月、高津区宇奈根の多摩川で捕獲された「たまずん」。川崎河川漁業協同組合によって二ヶ領せせらぎ館に寄贈されて以降、昨年はカワスイ川崎水族館や多摩区役所でも展示され人気を集めてきた。
成長するたまずんのために幅150センチの水槽を購入しようと、目標80万円としたクラウドファンディングは、153人の支援で101万9000円に到達。せせらぎ館の募金活動等で27万9274円を集め、合計約130万円に上った。
新水槽には木製の蓋や装飾を設置。3万円以上の寄付者や協力者のネームプレートは、多摩川源流の山梨県小菅村のヒノキを使用した。同館を運営するNPO法人多摩川エコミュージアムの松井隆一代表理事は「皆さんのご協力で多額の寄付が集まり、お披露目できうれしい」と感謝。川崎漁協の竹仲密昭組合長は「黄金色は数万匹に1匹くらい。大事に育ててくれたら」と語った。クラウドファンディング発起人の一人、多摩区観光協会の末吉一夫会長は「大勢の寄付でたまずんの人気の高さがうかがえた。たまずんを交えて、区の観光資源を発信していけたら」と思いを話した。
特別住民票も
水槽除幕式と同時に、多摩区からたまずんへ特別住民票の交付もあった。自治体が動物やキャラクターなどに交付するもので、多摩区では初。藤井智弘区長から、同館でたまずんの世話を続ける堀井順子さんに手渡された。藤井区長は「たまずんに多摩区の魅力発信の一翼を担ってもらいたい」と期待を込めた。
この日は、ソプラノ歌手の桜井純恵さんが「たまずんのうた」を歌唱。同楽曲はせせらぎ館のユーチューブチャンネルで視聴できる。
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