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公開日:2022.05.13
おさかなポストの会
山ちゃんの魂、脈々と
一周忌 多摩川でお別れ会
飼えなくなった観賞魚等を引き取る「おさかなポスト」創設者で、生田に住み62歳で昨年他界した「山ちゃん」こと山崎充哲(みつあき)さん。一周忌の翌日にあたる5月7日、拠点だった稲田公園(菅稲田堤)前の多摩川河川敷でお別れ会が開かれた。多摩川の生態系を守る活動を続けてきた山崎さんの遺志を引き継ごうと、約30人が思いを寄せた。
外来種をそのまま川に放さないで--。山崎さんは水の生き物を預かるポストを、同公園内で2005年から運営。新しい飼い主や受け入れ先の学校を探し、命をつないできた。ポストは3年前に閉鎖されたが、生田の飼育管理事務所で運営を継続。膵臓(すいぞう)がんで闘病中も、長年大切にしてきた出前授業を続け、区内外の小学校を回ってきた。
お別れ会は、充哲さんから長女の愛柚香(あゆか)さん(29)に代表を託されたNPO法人「おさかなポストの会」が主催。妻の和代さん(60)ら家族が遺骨の一部、参列者が多摩川の野草を水面に浮かべ、静かに手を合わせた。愛柚香さんはあいさつで「父が続けてきたことは意味のあることで、ちゃんとつながっていると実感。今後は活動を楽しいことに発展させていくので、力を貸してもらえたら」と呼びかけた。
充哲さんの大学の後輩で、参列した磯邉隆さん(42)=調布市在住=は「インパクトの強い人柄で、エネルギーがすごかった。太くて短い人生は男として憧れ」と吐露。25年ほど前に充哲さんのもとで勤務し、鳥類調査などに携わった中野静子さん(43)=相模原市在住=は「ふらっと会いに行ってよく話を聞いてもらった。豪快な人」、夫の徳敬(よしたか)さん(47)は「(長女、次女と)家族4人で夏の自然観察教室に2度参加した。楽しみながら、(山崎さんに)いろんなものをもらった」と思いをはせた。
当日は、15年ほど前に始まった「多摩川春のあゆ祭り」を3年ぶりに開催。ごみ拾いやアユの試食のほか、愛柚香さんがアユの一生を伝える紙芝居を披露した。芦谷紀翔(かずと)さん(10)は「クイズもあって、アユがどう育っていくのかがよく分かった」と笑顔を見せた。
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