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公開日:2023.11.10

枡形在住植木壱太さん
童謡コンクールで全国へ
こども部門 狭き門を通過

  • 大きなパジャマを着て「お化けポーズ」をとる植木さん(右)と土屋さん

 枡形在住の植木壱太さん(東生田小3年)が、11月12日に都内のEXシアター六本木で行われる寬仁親王牌第38回「童謡こどもの歌コンクール」のグランプリ大会の舞台に上がる。応募3800組から21組が出場する。5回目の挑戦でつかんだ出場権。植木さんは「全国で金賞をとりたいという思いが膨れ上がっている状態」と本番前の心境を語った。

 テレビ朝日系列24社と日本童謡協会が主催している同コンクール。こども部門とファミリー部門、大人部門の3部門がある。課題曲やこどもの歌で応募する。

 最初は、音源を録音して送る一次審査。この時点で約3800組の応募から3部門で約200組に絞られた。二次審査は全国各地のテレビ朝日系列のスタジオなどで行われ、3部門で21組のみがグランプリ大会に選出された。初選出が決まったときは「うれしくて飛び回ってよろこんだ」と植木さん。東生田の「うたとピアノの音楽教室」を主宰し、壱太さんを5年間指導してきた童謡歌手の土屋朱帆さんは「気負わずに、いつも通りやってもらいたい」とエールを送った。歌うのは『ブカブカパジャマ』。子どもが大きなパジャマを着て、「お化けポーズ」をとるなどして遊ぶ明るい曲調の歌だ。植木さんは「童謡は、明るい曲や悲しい曲、うれしい曲など、共感できて気持ちが入るので歌っていて楽しい。今回は明るい曲なので、元気いっぱい歌いたい」と語った。

 自宅で毎日、歌詞を読み込み、感情を込めて朗読しているという。土屋さんは「笑いありでユーモアのある曲。ブカブカなパジャマを着て遊んでいる様子を思いっきり、ステージ上で表現してほしい」と思いを話した。母親の由美さんは「毎日、頑張っている姿を見てきた。良い結果につながれば」と述べた。

5回目の挑戦で

 植木さんが同教室に通い始めたのは4歳の時。最初はピアノを習っていたが、徐々に歌のレッスンも受けるようになった。歌が上達していったことから、土屋さんが同コンクールへの応募を勧めた。5歳(年中)は一次審査を通過できず。6歳(年長)で初めて一次審査を通過した。小1では二次審査、昨年は一次審査で涙をのんだ。また、今年7月に行われた「全日本こどもの歌コンクール」で入賞できず、人生で初めて悔し涙を流した。そんな悔しさをバネに練習に励んできた。

 歌詞が子どもにも分かりやすい童謡は、優しい世界観がある。その世界観と言葉の意味が聴いている人に届くように指導を心掛けている土屋さんは「いかに歌に感情をのせられるかがポイント」と話す。植木さんは「金賞を取り、5年間教えてくれた先生に恩返しがしたい。成長した姿を見せたい」とほほ笑む。

 大会では金賞と銀賞、銅賞が決まるほか、部門ごとに最優秀者には、寬仁親王牌が授与される。

 観覧受付は終了。当日の様子は12月23日(土)午後1時からBS朝日で放送予定。詳細はサイト。

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