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中原区 人物風土記

公開日:2014.11.07

長崎国体サッカー少年男子競技で全国優勝した神奈川県代表の監督
山本 義弘さん
橘高校教員 49歳

努力と情熱で頂点へ導く

 ○…神奈川県を5年ぶりに全国の頂点へと導いた。「神奈川は最近勝てていなかったので嬉しかった。子ども達やスタッフに日本一に連れてきてもらった」とねぎらいの言葉を述べる。Jリーグのユースや高校の部活動に所属する生徒など様々な環境のメンバーが集まる選抜チームを束ねる中で重要視したのが個の育成。一人ひとりへの的確なアプローチを行い守備の意識やプレーの選択肢を増やしていった。「強い個の集まりは強いチームになる」。大会の総得点15、失点2と圧倒的な強さを見せた。

 ○…県サッカー協会の推薦を受けて、昨年6月から現在のチームを指導する。「意識の高い選手が多い」と神奈川代表チームの特徴を話す。これまでに県代表のスタッフを4回経験し、その中で現横浜FM監督の樋口靖洋氏や元横浜FC監督の足達勇輔氏などから戦術や指導法を学んだ。「人に恵まれている。ほんとにそれだけです」と謙遜するものの、努力を重ね9年前には県内の指導者では数少ないA級ライセンスを取得したほどだ。

 ○…学生時代の夢だった「高校サッカーの指導者」を地元の百合丘高校で叶えた。その後、新羽高校、川和高校を経て今年4月に橘高校に赴任。「バレーの学校として全国的に有名というイメージが強いが、いずれは橘サッカー部を全国クラスに押し上げ、サッカーの学校と呼ばれるようになりたい」と目標を掲げる。

 ○…宮前区在住。夫人と2男1女の子どもと暮らす。息子2人はサッカーチームに所属しているが、「やらせて上手くなるものではない。サッカーは公園で友達同士が集まって上手くなるもの」というポリシーでほとんど教えることはないという。これまでは部活三昧で「家族サービスは嫁にまかせっきり」と苦笑いする。真っ黒に日に焼けた顔からは休日返上で生徒らを指導する熱が伝わる。「地元川崎で仕事が出来るので更に頑張ります」

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