中原小4年の若生麻理奈さんが12月3日、横浜市で開催された第71回全日本学生音楽コンクールに出場し、バイオリン部門で2位の快挙を成し遂げた。
同コンクールは、1947年から続く歴史ある大会。音楽の道を志す若者にとっての登竜門となっている。若生さんは10月に行われた東京大会で奨励賞を受賞し、本大会への出場権を獲得した。
小学校の部は、各地区大会で好成績を収めた4〜6年の13人が演奏した。若生さんは12番目に登場。大会前に「お客さんがいっぱい入るから楽しみ」と話していた通り、満席に近い会場でも物怖じすることなく渾身の演奏を披露した。「演奏が終わった時はやりきって、楽しかったなと思えた」と振り返るが、2位の結果には「悔しいからもう一回挑戦したい。次こそは1位になる」と負けず嫌いな一面も覗かせた。
1カ月半は猛練習
母・純子さんがバイオリニストだったこともあり、3歳から本格的にバイオリンを始めた若生さん。全国大会の出場が決まってからの1カ月半は、「1回も遊びには行かなかった」と毎日特訓を重ねた。本番で選んだ曲は『ヴィエニャフスキのバイオリン協奏曲第2番ニ短調』。母の純子さんは「練習すればするほどに難しい曲で、本気で曲に向き合う事を学べたと思う」と話す。若生さんも、「もうイヤだ、と思うこともあったけど、技術、表現力が成長した」と自己評価する。そして、全国での舞台は「やりきった」と満足するが、「もっと基本をつきつめて、誰が聴いても美しいと感じてもらえるようにしたい」と課題もはっきり見えた。
まだまだ伸び盛りの小学4年生は「夢は世界で活躍できる奏者。世界中に自分の音を届けたい」と話す。
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