市政レポート No.110 約10haの西加瀬・三菱ふそう工場跡地、地域意見を踏まえた再開発誘導を要望 みらい市議団・川崎市議会議員 おしもとよしじ
西加瀬・三菱ふそうトラック・バス第2工場の機能移転に伴い、所有者(大和ハウス工業)による土地の利用転換が見込まれる事から、本市では、地域課題等に対応した都市基盤・機能を適切に誘導する為、土地利用の基本的な考え方をとりまとめた骨子案を公表しました。この再開発は、これまで南武線立体交差化に関する地域勉強会の中で、その方向性として“多様な世代・ライフスタイルの変化に対応した新たな生活活動拠点の形成”及び“地域の利便性を高める商業・生活サービス機能の集積”を行うとされており、今回、新たに示された骨子案の“誘導すべき視点”には、商業機能の他に『健康増進』、『子育て支援』など具体的なキーワードが盛り込まれたのも特徴の一つです。(現状、これらを包含したモール・商業施設を想定)
一方、前述の方向性には、「周辺商業との連携」や「周辺環境に配慮した交通基盤の整備」等の内容も“誘導する取組”として来ましたが、骨子案にそれら項目や記載が無くなっています。特に前者では、最寄りの元住吉・平間駅周辺の商店街関係者から影響が心配され、また、後者の交通基盤整備についても住民から“脆弱な周辺道路に対して拡幅や交差点改良など対策が急務”との指摘があります。さらに、今後、施設の解体・建築の工事車両や開業後の来訪車両による交通渋滞対策に加え、住宅街の生活道路が抜け道となる懸念も生じ、交通安全対策も必然です。
昨年末、我が会派は、市長に対する平成31年度予算要望を行い、その席上、私から今春にも提出が予定される環境影響評価書等の条例手続の進捗を踏まえた地域住民・関係者等への意見聴取とそこで挙げられた課題について、丁寧な対応を求めた所です。この間、求めに応じ骨子案について、町会役員等へ事前説明等も行われています。生まれ育った地域の将来を占うこの開発が地域及び住民にとって最良となるよう全力で残された任期を務めて参ります。
市議・押本吉司
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4月19日
4月12日