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中原区 人物風土記

公開日:2020.11.06

バルーンアート集団「風船ドクター」の代表を務める
野村 栄さん(活動名:ノムさん)
上新城在住 52歳

子どもへの愛、膨らませ

 ○…大戸こども文化センターでバルーンアートを教えたり献血マスコットの着ぐるみを風船で作ったりと、風船を膨らませ地域を盛り上げる4人組の代表。コロナ下で活動を中断していたが、10月末から再開。「久々に笑顔が見られてワクワクした」と目を細める。子どもたちを喜ばせたい一心で活動を続け、約10年。「バルーンアートを披露すると、驚いた顔が徐々に笑顔になる。これを見たくて続けているなと実感する」と微笑む。

 ○…中原区で生まれ、年の離れた姉に可愛がられて育つ。性格は「とにかくお調子者で目立ちたがり屋」。西中原中在学時には生徒会副会長を務めるも「あまり真面目じゃなかったから会長によく怒られていた」と苦笑い。司会が得意で、数々の校内行事でマイクを握り生徒を盛り上げた。今も人前に立つのが好きで「バルーンアートでも、どうすれば楽しんでくれるか考えるのが楽しい」と声を弾ませる。

 ○…寺子屋先生や青少年指導員など、地域活動に力を尽くす現在。メンバーと出会った大谷戸小の図書ボランティアでは、約10年にわたり児童に本を読み聞かせる。読書は幼い頃からの趣味で、モットーは「本屋に行けば悩みは消える」。幅広いジャンルを手に取り、自分とは異なる考え方に感銘を受ける時間を大切にする。

 ○…バルーンアートの活動は口コミで広がり、最近は遠方から依頼されることも。これまでに手掛けた作品は数千を超え、時には徹夜で仕上げることもあるが、現場で見る子どもたちの喜ぶ顔に日々、元気を貰っている。「純粋な心に触れるとグッとくる。これからも、自転車で行ける範囲ならどこへでも駆け付ける」。子どもたちを楽しませたいと、今後に胸を膨らませる。

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