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中原区 人物風土記

公開日:2020.11.27

プロ野球BCリーグで優勝した神奈川フューチャードリームスの捕手として活躍した
根本 和也さん
上小田中在住 27歳

可能性信じ、白球を追う

 ○…「もう一度野球をしたくて。人生後悔したくなかった」。小6で中原区選抜選手になりながら、以降は野球から離れ、硬式野球を始めたのは3年前。それでもプロ野球独立リーグのトライアウトを受けると、能力の高さと可能性が評価され関西の球団と契約。地元神奈川に新球団が誕生すると知り、今年テストを受け移籍した。捕手として投手陣を支え、数試合に出場。「あまり力になれなかったけど、チーム一丸で優勝できた経験は大きい」と振り返る。

 ○…友人からの誘いをきっかけに、今井中ではバレーボール部に入部。相手の動きを読む変幻自在なセッターとして才能を開花させ、市大会を制し県大会にも出場した。高校では「何かを極めたい」とテニス部へ。都内で上位の成績を収め、進学した立教大ではリーグ2部で半世紀ぶりの優勝に貢献。各種スポーツで見せる類いまれな身体能力の高さが、プロから注目される要因の一つだ。

 ○…子どもの頃の遊び場は中原平和公園。「友達と走り回ったり、二ヶ領用水でザリガニを捕まえたり」。今も多摩川周辺で日課のランニング、東扇島では釣りを楽しみ、少年野球のコーチが経営する居酒屋へチームメイトと足を運ぶ。「川崎は都会ながら、海や緑があって自然豊か。人も温かく、食も美味しい。正直離れたくない」と苦笑い。年末、少年野球の仲間と数年ぶりに集まる予定を心待ちにする。

 ○…球団とは自由契約となり、再び新たな挑戦が始まる。「スポーツは年齢が判断材料になってしまうが、伸びしろは人によると信じている。可能性がある限り諦めたくない」。一度は一般企業に就職しながら、自分自身と正直に向き合い決めた道。「将来どうするかは考えていない。今を一生懸命に打ち込むだけ」

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