中原区在住の石川勝之さん(39)が本部長を務める公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部は14日、川崎区で記者会見を行った。主に一対一でダンスを披露し技を競う「ブレイキン(ブレークダンス)」の2024年パリ五輪追加種目決定を受け、トップレベルで活躍する選手らが登壇。喜びや意気込みを語った。
石川さんは「(決定は)大変うれしく思っている。元々、スポーツではなくカルチャーとして発展してきたもの。18年のユースオリンピックを機に正式種目採用に向け、体制づくりに取り組んできた。金メダルが取れるよう強化していくとともにカルチャーとしてのブレイキン発展にも尽力したい」と決意を見せた。
ブレイキンは若者文化、ストリートカルチャーのひとつとして川崎市内でも盛んに行われてきた。2018年には世界ユースブレイキン選手権が市内で開催され、県立百合丘高校(多摩区)出身の河合来夢さんが優勝するなど、トップクラスのダンサーを輩出している。
世界大会優勝で認識変えた
石川さんは「ブレイキンの聖地」としても知られるJR武蔵溝ノ口駅前でストリートダンスを続け、世界大会優勝経験も持つ。現在は連盟ブレイクダンス本部長として組織の体制強化や選手育成、競技の普及に努めている。
会見では「不良がやるものとされていたブレイキンだが、路上で練習を続け、世界に羽ばたく選手が出てきたことで認識が変わってきた」とこれまでの歴史を振り返る。
市が掲げる若者支援の施策とも合致し、行政とともに活動する機会が増えたことにも触れ、「思い入れが強い川崎での会見は嬉しい」と思いを語った。
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