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がんセンターに聞く治療の最前線【2】 自覚症状に乏しい肝がん 切らずに治す「重粒子線」照射
神奈川県立がんセンターはがんの診断や治療のほか、臨床に直結した研究も行っている。2015年には国内5カ所目の重粒子線治療施設「i─ROCK」が開所。その後も手術支援ロボット「ダビンチ」の導入やがんゲノム医療の推進など、先進的な医療に取り組んでいる。
発見が難しい
「肝がんは、自覚症状に乏しいため発見の難しいがんの一つです」と消化器内科(肝胆膵)の森本学副院長は話す。治療には、手術や経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)、カテーテル塞栓術、全身化学療法(抗がん剤)などいくつかの選択肢の中から、がんのステージだけでなく体力や肝機能を考慮して最適の方法が選ばれる。再発も高率なため治療を繰り返すことが少なくないという。「手術とRFAは根治を期待できますが、重粒子線も従来の放射線照射より効果が強力で照射周囲への副作用が少ないという特徴があり根治が望めます」と森本副院長。重粒子線治療は対象の腫瘍サイズに上限がなく、手術やRFAが難しい部位にも治療が可能。「治療に痛みはなく数回の外来通院で終わりますので、お仕事をお持ちの方やご高齢の方、合併症のある方にも適します」と話す。
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4月26日
4月19日