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中原区 人物風土記

公開日:2022.11.04

「街ナカアート」や「まんなかフェス」で裏方としてイベントを支えた
粟飯原(あわいはら) 壮さん
幸区在住 46歳

活躍願い 全力サポート

 ○...「アーティストや子どもたちが輝く場所を作りたい」――。先月末に開かれた気軽にアートが体験できる「街ナカアート」に、企画運営からステージの設営、舞台監督など裏方として加わり、成功へ導いた。「地域の人たちが活躍できるように」と縁の下の力持ちの役割に情熱を注いでいる。

 ○...10代の頃はギタリストとしてロックバンドに夢中になった。高校卒業後も働きながらプロになる夢を追ったが、20代前半で断念。「表舞台に立つ器じゃないと思って、裏方からサポートをしてみたかった」と今の活動を始めた。平日は飲食店や運送業といった仕事をしながら、休日は音楽やアートの芸術系イベントの裏方で協力。「いろいろな出会いが刺激的で新しい発見がある。アーティストやパフォーマーとお客さん、スタッフをつなぐ橋渡しの役割が好き」とやりがいを感じている。

 ○...「常に全力」がトレードマークだ。どんな仕事にも手を抜かず労を惜しまない。街ナカアートでは開催前に腕を骨折しながらも「穴をあけてはいけない」と痛みをこらえ役割をやり抜いたほど。そんな一生懸命な仕事ぶりに周囲からの信頼は厚く、依頼も徐々に増えていき、3年ほど前にはイベント会社を設立した。「今までと変わらず一人でやっているので看板だけ」と謙遜するが、今年の秋は休みがないほど忙しいという。

 ○...人を支える気持ちは、父親が牧師という家庭環境にあるのかもしれない。「人の笑顔のために。そうした思いを子ども心に感じていた」と振り返る。「イベントも増えている。頑張っている人にスポットライトが当たる場所を作っていきたい」と前を向いた。

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