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中原区 人物風土記

公開日:2023.02.24

業界で活躍する若手として「社会福祉ヒーローズ」全国大会に出場する
萩野 美鈴さん
中原区在住 25歳

日常に寄り添い 日々挑戦

 ○…精神障害者への理解を深め、住みやすい環境を作りたい―。業界の若手を表彰する「社会福祉ヒーローズ」を受賞し、全国大会へ。(社福)川崎聖風福祉会の宿泊型支援施設「桜の風 もみの木」で家事や買い物など日常生活の訓練を通じ、利用者が地域に出る支援を行う。様々な背景を持つ利用者から、時に人生経験を聞くことも。「その人の人生に関わる中で、自分自身も成長できる」と朗らかだ。

 ○…多摩区出身。幼い頃から活発で、生田中で創部3年目のハンドボール部に入部。公式戦で勝てない弱小チームから自身の代で県大会に出場。高校進学後もプレーを続け早稲田大スポーツ科学部へ。障害児のクリスマスキャンプのボランティアを通じて福祉に興味を持ち、福祉学科に転部した。「ボランティアでは物足りなくて。資格を持ってその先の日常に関わりたかった」

 ○…2019年、登戸で起こった児童殺傷事件が自身にも転機に。「地元でこういう犯罪が起きてしまうことが衝撃だった」。当時、アルバイト先の地域コミュニティサロンに来ていたひきこもり当事者が「いつ自分がやってもおかしくない」と呟いたことも忘れられない。「隣に住んでいても不思議ではないのに知らずにいた。生きづらさで苦しんでいる人の力になりたい」。その思いが今も原点にある。

 ○…休日は始めて1年になるトライアスロンや大好きな漫画でリフレッシュ。現場で経験を積み、制度や政策にも携わる人材になりたい、と思いを抱く。「福祉をすごいね、えらいね、ではなく憧れるような仕事にしたい」。座右の銘は母校のスローガン「最も困難な道に挑戦せよ」。選んできた道に後悔はない。「今がすごく楽しい」と、輝く笑顔をみせた。

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