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公開日:2023.07.28

上半期市内火災件数
「電気関係」原因が増加
中原区内でも最多に

 川崎市消防局がまとめた今年上半期の火災概要によると、1月から6月に発生した火災では電気機器や配線器具が原因となる「電気火災」が増加していることがわかった。市消防局では「説明書通りの使用など基本的な対策を」と呼び掛けている。

 上半期の市内火災件数は204件で(前年比35件増)、過去10年で最多となった。原因で最も多いのはたばこが30件(同14件増)、次いで放火26件(同3件減)、電気機器24件(同13件増)と続いた。

 中でも近年多発しているのが、電気機器を含む配線器具、電灯・電話等の配線などが原因となる電気火災だ。今年は69件(同19件増)発生し、全体の34%を占める。市消防局担当者は「電気コード、電池(リチウムイオン電池等)、プラグが原因となることが特に多い」と分析。モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されているため、一般ごみとは分別し決められた方法で廃棄すること、また延長コードは束ねず熱がたまらないようにすることが予防になるという。同担当者は「電化製品は定期的に確認し、傷んだ電気コードや変形したプラグは使用を控えて」と話す。

 たばこについては吸い殻の火が消えていないことや、ポイ捨てなどが原因。市消防局は「喫煙者のマナー違反に起因している。確実に消火、寝たばこはしないなど、マナーを順守してほしい」と注意を呼び掛ける。

たこ足配線に注意

 区内の火災発生件数は39件で昨年より14件増加。主な原因は電気関係が12件、たばこが9件だった。中原消防署の担当者は「たこ足配線や、電気コードが重い物の下敷きにならないようにするなど気を付けてほしい」と話している。

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