中原区 人物風土記
公開日:2023.09.01
読み聞かせボランティアの代表で、絵本の部屋を自宅にオープンさせた
栗原 厚子さん
木月住吉町在住 58歳
絵本の温もり、心に届け
○…2006年から中原図書館や住吉中で活動する読み聞かせボランティアグループの代表を務める。ナスをテーマにした絵本を出版したことも。今春仕事を辞め、7月に長年の夢だった絵本の部屋を自宅にオープンした。2千冊以上をそろえ、子どもから大人まで誰もが気軽に絵本と触れ合える空間。「図書館で貸し出していない絵本もある。自分たちがいなくなっても、本が生き続けられる場所にしたくて」
○…公認心理師の国家資格を持ち、悩みごと相談やアートセラピーで子育て中の母親と向き合う。「日常で感じる不安な思いを吐き出せる場所が必要。母親の精神的な落ち着きが子どもたちの幸せにつながるから」。わが子をはじめ、めいややおいたちを育てた実体験と、子ども家庭支援センターで児童指導員として勤めた経験を生かす。
○…三浦市・三崎漁港のすし店の娘として生まれ、両親は忙しく、小さいころから一人で過ごすことが多かった。「住み込みの職人も含め、大人ばかり30人の大所帯。幼稚園のときの夢が家族団らん」。結婚して子どもができたときは迷うことなく仕事を辞め、子育てに専念。「小さいころのお弁当はいつも巻物だったので、幼稚園時代の息子にはキャラ弁ばかり。あまりにも気合が入り過ぎて、先生から注意されて…」と苦笑い。
○…いじめや虐待、教育に関する電話相談を受け付け、月に数回「命と心の相談員」として少年院で出所間際の院生のカウンセリングを行っている。「本を読んでほしいとせがまれ、希望を聞くと小さいころに読んだという子ども向けの絵本が多い。本当に悪い子なんていないのね」。だから心の声にそっと耳を傾け、少年たちと一緒に考える。暖かく、優しい瞳で見つめながら。
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