神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2025年4月4日 エリアトップへ

武蔵小杉支援団体 不登校の子ら企業と交流 社会とのつながり創出

コミュニティ文化

公開:2025年4月4日

  • X
  • LINE
  • hatena
カードを引いて対話を行う参加者
カードを引いて対話を行う参加者

 「学校に行けない」「集団になじめない」などの理由で不登校になった子どもたちが企業と交流する初の試みが、3月28日に富士通(株)(上小田中)で行われた。主催した地域の支援団体は「課題を抱えた子どもたちが社会とつながる機会にできれば」と思いを込める。

 参加したのは小学2年から大学生までの10人。子どもたちは富士通について説明を受けた後、12階の見晴らしのよいカフェテリアで休憩し、社員による「自分らしさとの向き合い方」をテーマにした講話を聞いた。最後は、3つのグループに分かれて15分単位で3人の社員と対話会を実施。名刺交換や自己紹介をしてから、用意されたカードを引き、そこに書かれた「行ってみたいところ」や「魔法が使えたら」などの子どもたちからの質問に対し社員が答えながら交流を深めた。

 今回中心になって企画をまとめたのは、子育て支援や心のケアに取り組む(一社)実りの森(小杉町)。代表理事の西野薫さんは「地域の企業が歩みよることで、取り残されたように感じている子どもたちが自分の将来像を明るく描けるようになってほしい」と話す。きっかけは、不登校の子らから聞いた「社会科見学に行ったことがない」という声。区内の諸団体が集まる場でそのことを伝えるといくつかの企業が関心を示し、初回は富士通に決まった。打ち合わせを重ね、子どもたちの発達年齢に合わせた内容にしようと知恵を絞った。

 同社・総務本部の坂下大さんは「企業にはいろいろな個性を持った人たちが集まっている。一人ではできないことでも、協力し合って成し遂げていることを伝えたかった」と話した。参加した男子大学生は「勉強も大事だけど、さまざまなことを経験することが大切なんだとわかった」と語り、高校2年の女子生徒は「3度も転職したという話を聞いて、人生の道は一つじゃないと思えた。進路に悩みもあったけど世界が広がった」と笑顔を見せた。西野さんは今後、こうした取り組みを行政等に働き掛けていきたいという。

中原区版のトップニュース最新6

自己肯定感は過去最高

「子どもの権利」意識調査

自己肯定感は過去最高

川崎市が結果公表

4月25日

ファンに感謝捧げる

富士通レッドウェーブ

ファンに感謝捧げる

リーグ、皇后杯優勝を報告

4月25日

中原区は過去35年で最高

私立中学進学率

中原区は過去35年で最高

2年連続で上昇

4月18日

基本計画を策定

新たなミュージアム

基本計画を策定

機能や事業などを具体化

4月18日

指定管理の運営スタート

中原市民館

指定管理の運営スタート

館長「気軽に来てほしい」

4月11日

人材確保支援などに力

川崎商議所

人材確保支援などに力

2025年度主要事業計画

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook