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中原街道沿い、小杉陣屋町の歴史を語る 今も残る名主・安藤家長屋門
中原区内でも、古い歴史を感じることができる中原街道の小杉陣屋町周辺。江戸時代にさかのぼり、この辺りの名主の代表格だった安藤家に、代官から賜ったと伝えられる長屋門がある。
安藤家の祖先は、小田原の後北条氏に仕えていた安藤大炊助重虎(おおいのすけしげとら)で、後北条氏滅亡後に小杉村に土着帰農したといわれる。江戸時代には、橘樹郡小杉村の割元名主として代官の指揮下で近隣の村々の名主を統括していた。長屋門は、名主・安藤家へ代官の娘が嫁入りする時に、代官屋敷の裏門を運ばせ、この地に建てたと伝わる。長屋門の内側には、安藤家に残る3枚の高札「太政官布告」が掲示されており、旧家には古文書、絵図などの貴重な歴史資料が多く残されている。
2012年には「中原街道沿いに残された歴史的景観とされる重要な建造物」として市の重要歴史記念物に指定。個人所有の建築物での指定は市内で初。中原街道から長屋門に至る道の両脇にはかつて松が植樹され、旧家の趣があった。
400年の歴史がある旧家・安藤家の20代目になる安藤均さんは「近代的でありながら伝統を重んじ、駅前の再開発が進む中、こうした歴史的な建造物が残るところが中原区の魅力」と語る。
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6月6日