麻生区版

今月31日、柿生中カルチャーセミナーで講演を行う

村田 文夫さん

高津区在住 67歳

掲載号:2011年1月28日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

考古学と歩んだ半生

 ○…貴族の氏寺から郡寺へと発展した影向寺、橘樹郡衙の発掘調査の成果などを紹介した著書を、先月(株)有隣堂から出版した。平成5年に「古代の南武蔵─多摩川流域の考古学」を出版しているが、同8年に高津区内の千年伊勢山台から奈良・平安時代の役所であった郡衙の遺構発見が今回、執筆のきっかけとなった。「古代の政治的な舞台である郡衙と宗教の舞台・影向寺が隣り合わせで見つかったことに重要な意味がある。その最新の研究成果を含めて伝えたかった」と熱っぽく語る。

 ○…昭和18年に梶ヶ谷で農家の次男として生まれる。子どもの頃から歴史に興味があったが「年号や人物の名前を覚えるのが苦手で、テストの点は良くなかった」。野川小、宮崎中、立正高を経て立正大へ。文学部史学科で日本考古学を学んだ。川崎市役所に勤めていた叔父の勧めもあり、昭和40年に同所の職員に。当時の日本は高度経済成長期。高速道路や住宅の開発に伴い、遺跡の調査や保護の専門職が市町村で活動を始めていた。面接で「考古学を専攻していた」の一言で教育委員会文化財課に配属。以来25年間、文化財の仕事に従事した。市民ミュージアム学芸員、市日本民家園長なども務めた。

 ○…「30代、40代は区画整理など開発ラッシュで毎日仕事が山積みだった」と振り返る。「でも自分の専門職を活かした仕事はとてもやりがいがあった。市内の遺跡の保存にも関わることができ、川崎市には感謝しています」と優しく微笑む。現在は論文の執筆のほか、高津市民館や市内のサークルから依頼を受け、歴史講座の講師を務めるなど充実した日々を送る。

 ○…考古学の魅力は、の問いに「遺跡を見て、自分なりの推理を働かせ歴史を復元していくところ」。さらに「古希まで後2年。それまでに調べたことを出来る限り活字にしていきたい」と笑顔で語った。夫人との2人暮らし。
 

関連記事powered by weblio


麻生区版の人物風土記最新6件

矢端 雅子さん

(株)ジェイコムイースト町田・川崎局の新局長に就任した

矢端 雅子さん

4月10日号

鈴木 裕子さん

かわさき産業親善大使に任命されたフリーアナウンサー

鈴木 裕子さん

4月3日号

坂入 健司郎さん

かわさき産業親善大使に任命された指揮者

坂入 健司郎さん

3月27日号

三鬼 洋二さん

3月11日付で麻生警察署第20代署長に就任した

三鬼 洋二さん

3月20日号

やしろ 優さん

川崎フロンターレのホーム開幕戦で始球式のキッカーを務める

やしろ 優さん

3月13日号

佐々木 邁(すすむ)さん

「文化の風コンサート」を4月に主催する芸術の街研究会の会長を務める

佐々木 邁(すすむ)さん

3月6日号

麻生区版の関連リンク

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

  • 1月11日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 柿生文化を読む

    柿生文化を読む

    第149回 シリーズ「麻生の歴史を探る」岡上の山伏― 前編

    5月17日号

麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月17日号

お問い合わせ

外部リンク