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麻生区

公開日:2011.07.01

観音竹が40年越しに開花
万福寺在住 藤井さん宅で

  • 1メートルを超えるまでに成長した

  • うすいピンクの花

 観葉植物として親しまれている「観音竹」が珍しい花を咲かせている。



 区内在住の藤井さん宅で観音竹の開花が確認されたのは先月23日。10cmほどの苗木をもらい受け、40年間大切に育ててきた観音竹の葉間からうすいピンクの花が出ているのを見つけたという。



 花は10cmほどの細長い房が幾重にも伸びており、バニラのような甘い香りがするものもあるという。



 藤井さんが種苗業者に問い合わせたところ、観葉植物として主に葉なりを楽しむ品種の観音竹が花をつけるのはとても珍しいとの回答が得られた。普段、種を扱う業者でも観音竹の花を見たことがないという。



 苗木から育て始めて以来、観音竹が花を咲かせるのは初めてこと。藤井さんは「昔から観音竹はとても縁起がいい木だと言われてきた。その観音竹が40年の時を経て花を咲かせるのを見て、何か良いことの兆しなのかもしれないと嬉しくなった」と話している。



 観音竹はヤシ科カンノンチク属の観葉植物。江戸時代から観賞用として親しまれている。長い葉が特徴的で、植えかえを繰り返しながら徐々に大きくしていく。

 

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