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公開日:2011.08.26

麻生川に鮎が遡上
上麻生在住鈴木昭男さん(68)が発見

  • 鈴木さんが鮎数匹を確認した柿生新橋付近。晴れの日には苔を求めて鮎が姿を現す(右下写真=23日撮影)

 区内を流れる麻生川で今月6日、数匹の鮎が遡上しているのを上麻生在住鈴木昭男さんが発見した。



 鈴木さんはこの道60年の鮎釣り愛好家。鈴木さんによると、麻生川下流の鶴見川ではかつて鮎の姿が確認されていたが、現在の青葉区寺家町付近に「寺家堰」と呼ばれる堰があったことから、それよりも上流で目撃されることはなかった。時代とともに川が汚れると、下流域でも一時鮎が姿を消していたという。



2つの群れを確認



 今回鈴木さんが発見した鮎は二群れ。柿生新橋の真下あたりに数匹と、さらに20メートルほど上流のたまりで30匹以上の群れを見つけた。鮎はいずれも15センチくらいで、大きいものは20センチを超えていたという。鮎特有の縄張り争い行動なども確認できた。



水質の向上と大雨が影響か



 鈴木さんら鮎釣り愛好家は鮎の遡上が見られたことについて、現在も行われている河床工事により川の環境が変わり、鮎の食べ物であるミズゴケなどが生育するようになったことや、下流にあった堰がなくなったことなどが影響しているのではないかと見ている。また、鈴木さんが鮎を発見した6日前後には、ゲリラ豪雨などが発生していたこともあり、急な大雨により水位が上昇したことも少なからず影響していると見られている。



 鈴木さんは「せっかく遡上してきた鮎を大切に見守りたい。見学の際などはくれぐれもマナーを守ってほしい」と話している。

 

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