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麻生区 人物風土記

公開日:2011.12.16

あす新百合ヶ丘駅前でクリスマスコンサートを行う
ジソンさん
市内在住 

聴く人の心を癒す歌姫に



 ○…「しんゆり・芸術のまち」のイメージアーティストとして多くの観客を魅了する。昭和音楽大学院生時代からソプラノ歌手としてコンサートなどに出演。07年には女子サッカー北京五輪アジア最終予選の日韓戦で韓国国家を斉唱するなど大舞台で活躍してきた。念願のプロになり今年で3年目。あす17日には新百合ヶ丘駅前でクリスマスコンサートに臨む。「年末は人々が一年間を振り返り、様々な感情で歌を聴く。そんな時こそ私の歌声でみんなを癒してあげたい」



 ○…韓国ソウル市出身。幼少期からピアノ教師の母親のもとで声楽を学んできた。高校生の頃から音楽と真剣に向き合うようになり、大学4年の頃に転機が訪れた。藤原歌劇団のソウル公演でオペラの魅力に惹かれ、歌手になることを決意。劇団と親交があった昭和音楽大学大学院で練習を積んできた。「日本語もままならない状態でプロの道を目指すのは本当に大変だった。家族や友人の助けに支えられ、ここまで来られた」。



 ○…仕事の励みになるのがファンとの交流のひと時。地域イベントでは観客との距離が近いため、反応を直接肌で感じられるのが嬉しい。手作りポストカードや応援メッセージをもらったり、時にはハングルでエールを送ってくれる人に出会う。「プロになってファンからの支えがどれだけありがたいか分かった。頂いた手紙などは私の元気の源です」と笑みをみせる。



 ○…デビューから一貫して追求するのは、オペラとポップスを融合した新たな音楽ジャンル”ポペラ”。ヨーロッパや韓国では当たり前の音楽を日本に普及させたいと積極的に活動する。歌以外でも活躍の場を広げ、今年4月からはNHKのハングル講座に出演している。「韓国出身の私だからできることがあるはず。いずれは日本と韓国の架け橋のような役割を担えれば嬉しい」。歌が持つ無限の可能性を信じて、癒しの歌声を響かせる。

 

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