麻生区 人物風土記
公開日:2012.03.23
「下麻生バドミントンクラブ」の監督を務める
清水 義哲さん
王禅寺東在住 51歳
仲間と共に豊かな成長を
○…東柿生小の体育館で小学生にバドミントンの指導を行う。県内屈指の強豪として名高い柿生中学校のバドミントン部にも多くの教え子を送り出した。インターハイに出場するほどの選手も名を連ねる。早い時期に正しい身体の動かし方を身に付けてもらおうと、練習では徹底して基礎にこだわる。「何度も注意することで悪い癖がなくなる。厳しく指導するのも生徒への愛情表現」
○…昭和36年、新潟県生まれ。今でこそ名監督として活躍するも、バドミントンの経験はごくわずか。平成7年に長女がバドミントンの試合で負けて悔し涙を流したのを機に、「泣くぐらいなら教えてやる」と決意し、コーチとしてクラブに携わるようになった。数々の指導書を読み、辿りついたのが基礎の習得だった。「子どもは周囲の子が上手くなると自分も上手になろうと競い合う。基礎がクリアできた時にしっかり褒めることで児童の大きな成長にもつながる」
○…自動車の運転が趣味のひとつ。チームが全国大会に出場するたびに選手と保護者を乗せ、広島県や香川県、宮城県の会場まで長距離ドライブに出掛ける。移動中の車内で試合に向け、話し合うのが何よりの楽しみだ。「選手の本音は車内の方が分かりやすい。練習で上手く指導できたと思っても車内で交わす言葉の端々から意外と伝わっていないことが分かることがある。車内での会話は選手の本音について考えるいい勉強の機会」と話す。
○…来年度はチーム名を「柿生ジュニアバドミントンクラブ」に変更して活動する。部員の減少に歯止めをかけようと、メンバーを募集する地域を広げた。新たなチームでの目標は全国大会への出場。「全国大会は団体戦で臨む。チームで戦う意味、スポーツで仲間を思いやり、勝利する喜びを味わってもらいたい」。バドミントンを通じ、人生における様々な教えを伝えようと子どもたちを激励する。
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