麻生区版 掲載号:2013年1月18日号
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映画「父をめぐる旅」のプロデューサー・共同監督を務めた 武重 邦夫さん 市内在住 74歳

「生む」から「育む」まちへ

 ○…細山に自宅を構えた異才の日本画家・中村正義の生涯を映画にすることは、40数年抱いてきた願いだった。師匠である今村昌平氏と訪ねたアトリエで孤高の天才に出会ったのはまだ20代の頃。気高い眼差しと創作への熱い情熱にただならぬ空気を感じた。「いつかこの人を撮りたい。不思議な魅力にとりつかれた」。正義や今村監督が亡くなった今、2人の崇高な芸術家の交流をこのままなきものにしたくないという思いから、メガホンをとることを決意した。

 〇…日本映画学校の開校とともに麻生区に越してきた。文化を牽引する映画人を育てるという夢の実現のため、師匠・今村氏と奔走した。「ただ映画が撮れるだけではいけない。知識や教養、人としての魅力を兼ね備えた人材を育てたい」。専門学校から大学へと大きな発展を遂げた今でも、その志は変わらない。「まず人を育て、人がまちを育てる。そうして育ったまちがまた才能の卵を育てる。今村監督とはそんな話をよくしていた」

 〇…最近、川崎北部の「文化の土壌」が第2段階へ入ったと感じている。「これまでは映画をつくるところまでで満足していた。これからは、つくった映画を育てていく時代。その役割をまちが担いだした。今回の映画で、川崎の成長を強く感じた」。カンパを募り、多くの地域人の協力で完成した映画。上映が始まった今も、多くの協力が映画を支えていることに感謝の気持ちがこみ上げる。

 〇…次回作は福島県の小さな村が舞台。間もなく始まる撮影を前に、最終調整に飛び回る。3千人を超える教え子のひとりが初のメガホンを取る映画のプロデュースは、否が応でも力が入る。「小さな村でけな気に生きるけな気な才能を、家族の情景とともに描いた映画。女性監督らしい優しい視点が被災地に希望の光を見出す作品になるだろう」。頭の中は、映画の構想でいっぱいだ。
 

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