川崎市 柿生連絡所を再編へ 機能拡充を図る
川崎市はこのほど、柿生連絡所(上麻生6の29の18)の機能再編計画案を策定した。その中で、2014年度末で証明書発行有人窓口を廃止、行政サービス端末で対応するとし、併設されている地区会館は市民活動支援拠点機能を合わせ持つ施設として継続的な活用を図るとしている。
同連絡所は住民票の写し、印鑑登録などの証明書発行のほか地区会館として地域交流を図る機能を持つ。2004年からはホールなどの地域開放を行っている。
証明書発行が大きな役割となっていた同連絡所は窓口での発行が年々減少。1986年度には1万833件あった取扱いは2012年度には6672件に。また、市内に設置されている行政サービスコーナーでの2012年度平均取扱件数(4万6442件)の7分の1程度の水準になっていることから、同連絡所の発行体制の効率化に向けた検討が行われていた。
窓口での証明書発行件数が減少傾向にある現状から川崎市は連絡所の有人窓口を2015年3月で廃止に。一方で、証明書発行への一定の需要が残ること、有人窓口で取得できる証明書が施設内の「行政サービス端末」でも取得可能であることを踏まえ、端末によるサービス提供を継続させる。
耐震工事を実施
再編計画案では、これまで地域開放していた1階展示スペースとホールを地域課題解決に向けた事業実施の場にする方針。子育て支援やスポーツ推進、介護予防事業、防災機能の強化を図っていきたい考え。地区会館機能については、機能再編後も地域住民のコミュニティ活動の場とし市民活動支援拠点を併せ持つ施設として有効活用していく。
また、現在の建物が築33年経過していることから、2015年度中に耐震工事を実施。名称「柿生連絡所」は2014年度末で廃止し、施設の機能に即したものにするとしている。
市担当者は「連絡所を再編させ、さらなる機能の拡充を図りたい」と話す。
川崎市は1月22日まで、再編計画案についてのパブリックコメントを募集している。意見の提出方法は市市民・こども局(【電話】044・200・2309)まで。
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3月29日
3月22日