地域医療連携 医療機関の機能分担と連携が不可欠 〜平成25年川崎市議会第四回定例会の一般質問より〜川崎市議会議員 山崎 なおふみ
昨年11月29日〜12月25日の会期で川崎市議会第四回定例会が開催されました。
今回の定例会における一般質問では被災地への職員の派遣状況や横浜市営地下鉄3号線の延伸、また、医療機関相互の機能分担と連携に向けた取り組み等について質問を致しました。
地域医療の担い手となる病院、診療所にはそれぞれの機能や特性があり、地域の医療水準を高めていく為には医療機関の機能分担と連携を推進することが不可欠となります。
現在、本市には市が直営で運営する市立川崎病院(川崎区)と市立井田病院(中原区)、聖マリアンナ医大を指定管理者とする市立多摩病院(多摩区)があります。中でも南部地域において基幹的役割を果たす市立川崎病院は、同規模の病院と比較しても外来患者数は圧倒的に多く、医師をはじめ医療従事者の疲弊を招くとともに救急医療にも支障を来しかねない深刻な状況にあります。
「3時間待ちの3分診療」と皮肉交じりに語られるわが国の医療現場は地元の町医者よりも大病院志向が根強く、実際の患者対応は町医者で十分ということも少なくありません。地域の診療所と中核病院が機能分担を図りつつ、比較的軽症で症状の安定した患者は地域のかかりつけ医等へ逆紹介するなどの地域連携の取り組みが期待されています。国においても、かかりつけ医を支援し、後方病院としての役割を担う「地域医療支援病院」制度が推進されており、本市においても市立多摩病院が承認されましたが、残りの直営2病院における今後の対応について質問をするとともに、その実現の為にも地域医療のあり方を協議・検討する機会の確保を求めました。
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