8日に行われたはるひ野のマンションでの防災イベントを防災委員会議長としてとりまとめた 宇佐見 聡さん はるひ野在住 43歳
顔の見えるコミュニティに
○…「予想以上に多くの方々に参加していただき、ありがたい。訓練だけではマンネリ化してしまうので、イベント色を出した」と語る。東日本大震災から3年の時が経った今、どうしていくべきかを考え、お互いに安否確認がとれるコミュニティを作っていくことを重視する。「要介護、要支援の人はどこにいるのか、ケガをした時はどこに行けばいいのか、把握しておく必要がある」
○…普段はマンションやビルのセキュリティ工事会社の社長。約10年前、父親の会社を継ぎ、はるひ野にやってきた。マンション住まいのため、自治会がなく、町内会にも入っておらず、地域の祭りに参加できなかった。まだ幼い娘や息子2人からの「汁守神社のお祭りに参加したい」という声に押され6年前、マンションで子ども会を立ち上げた。地域と関わり合い、お互い顔が見える環境づくりの原点となった。
○…横浜市青葉区出身。和歌山の大学を卒業後、関西で流通メーカーに就職し、約10年勤めた。趣味は釣り。幼い頃はよく奥多摩に出かけた。「和歌山にいた頃は、鯛や小鯵が釣れ、たまらなかったなあ」と微笑む。大学時代には吹奏楽部に属し、この頃から企画やイベントを皆に提案することが好きだった。こうした経験が子ども会の立ち上げや、行政を巻き込んでの防災イベント企画などに生かされている。
○…セキュリティ工事会社では被災地から仕入れた野菜や果物を、工事を手掛けたマンションの防災イベントで販売する活動を行う。「復興支援だが、スタンスはビジネス。震災から3年目だからこそ、対等な立場で向き合うことで社会貢献していきたい」。2年前に立ち上げたマンションの防災委員会は今後、近所のホームセンターやスーパーも巻き込み、規模を大きくしていく考えだ。「隣に住んでいる人の顔が見えるマンションコミュニティをつくっていきたい」
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