麻生消防署百瀬優さん 人命救助に感謝状 川で溺れた児童助ける
川で溺れた児童を救助したとして、麻生消防署予防課の百瀬優さんに横浜市港北消防署長から感謝状が5月7日、贈られた。
事故は4月12日に発生。休日だった百瀬さんはこの日、港北区で開催された「つるみ川61Kmみちくさウルトラマラソン大会」に参加。約5時間走り切り休憩していたところ「児童が川に落ちた」という声を聞き、すぐに大会関係者とともに現場に行き川へ飛び込んだ。児童を仰向けにし、護岸まで搬送し引き揚げ心肺蘇生を実施。児童は引き揚げられた際は意識、呼吸がなかったが、百瀬さんらの処置により意識が回復した。
百瀬さんは「61Kmを走った後だったので、正直体力的には厳しいと感じていたが、溺れていることを聞き、無我夢中で救助を行った。とにかく児童が助かってよかったとホッとしている。当たり前のことをしたと思っているが、感謝状は素直にうれしい」と話した。
予防課の菅野浩一課長は「飛び込んだ時は足が届かなかったと聞いている。条件が悪い中で日ごろの鍛錬の成果を発揮してくれた」と百瀬さんをたたえた。
麻生消防署によると、気温があがるこれからの時期は、水の事故に注意が必要としており、小さい子どもと川などで遊ぶ際には、「保護者が子どもから目を離さないことや万が一の時に対応するために、応急処置法を事前に学んでほしい」と麻生消防署では呼びかけている。
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