麻生警察署によると、今年1月から12月までの麻生区内の交通事故件数は、過去最少となった昨年よりさらに27件減の323件(12月17日現在)で、過去最少を更新する見込みだ。同署は「1つ1つの事故を防ぐ地道な対策が功を奏しているのではないか」としている。
同署によると、区内の年間交通事故件数は一昨年が420件、昨年が350件、今年が323件と、この3年間で大幅に減少。1月から11月までの対比では、すでに今年は過去最少を記録している。また、それに比例して、年間の交通事故による負傷者も一昨年が491件、昨年が429件、今年が380件と減少傾向となっている(件数はいずれも12月17日現在)。
道路整備や啓発に注力
同暑では今年3月、死亡事故を受け町会から要望のあった信号機を片平・仲町橋東交差点に設置。ほかの交差点付近でも道路鋲(びょう)、反射板の設置や標識の拡大など道路整備をこれまで継続的に行ってきた。
また、スタントマンが再現することで事故の恐ろしさを感じてもらう交通安全教室「スケアードストレート」など、小中高生に対する安全教育を行ってきた。
今月10日には、幅広い世代に事故防止を訴えようと、神奈川県内で初めてウルトラマンを招き、新百合ヶ丘駅前で交通安全キャンペーンを行うなど啓発活動にも力を注いできた。
同署は「これまで行ってきた1つ1つの事故の可能性を潰していく地道な対策と、啓発活動による交通安全の意識の浸透が事故減少につながっているのではないか」としている。年末には飲酒の機会や交通量が増え、休日で普段運転をしない人が運転をすることもあるため、同署は引き続き事故防止を呼び掛けている。
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