麻生消防署は5日、心肺停止状態の男性に対し救命措置が行われた2つの事案で、4人に感謝状を贈呈した。
区内岡上に倒れていた男性(70歳)に対する救命で表彰されたのは、聖マリアンナ医科大学医学部学生の林久志さん(岡上在住)。
林さんは昨年11月、通学中に路上に倒れていた男性を発見。心肺停止状態だったため、他に駆け寄ってきた男性2人と協力し、119番通報、胸骨圧迫、現場近くの「すぎのこ保育園」から搬送されたAEDでショックを2度与えた。男性の反応が戻り心拍が再開したと判断し、胸骨圧迫を一時中断したところに救助隊が到着し、引き継いだ。後日、男性は社会復帰を果たした。林さんは「男性を発見してからは無我夢中で必死でした。その後もしばらく手の震えが止まらなかった」と話した。
一方、衆議院議員総選挙投票会場として使用されていた千代ヶ丘小学校体育館で昨年12月、倒れた男性(79歳)に対する救命措置を行ったとして表彰されたのは、投票管理者の高橋慶子さん、選挙アルバイトの猪腰咲太さんと安藤孝太さん(安藤さんは表彰式欠席)。倒れた男性を発見した猪腰さんと安藤さんが、意識や呼吸を確認し心肺停止状態と判断。胸骨圧迫と人工呼吸を協力して行い、AEDでショックを与え正常な呼吸に戻ったため、心肺蘇生を中断し、到着した消防隊に引き継いだ。男性はその後社会復帰した。
同消防署の松澤孝行署長は「2件とも現場に居合わせた人の連携や、迅速かつ的確な心肺蘇生法とAEDによる応急手当で命を救うことができた。心から感謝する」と語った。
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