感染性胃腸炎の一種、ロタウイルスが例年より早いペースで患者数が増加している。既に流行の兆しを見せており、川崎市健康福祉局は注意を呼び掛けている。
ロタウイルスは例年、3月から5月にかけて乳幼児を中心に流行する。主に3月中旬から患者数が伸びはじめ、4月下旬がピークとなる。今年は2月中旬から患者数が増加し、全国的な傾向としても表れていることから、川崎市健康安全研究所では「このままの推移で伸びていく可能性が高く、例年より早いピークになるのでは」と見ている。
ロタウイルスは非常に感染力が強く、2日から4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐を繰り返す場合が多い。重い脱水症状が何日も続くこともあり、合併症として、けいれん、脳症、最悪の場合は死に至るケースもあるので注意が必要だという。予防策としては、こまめな手洗いが有効とされている。
近年では乳児に対してのワクチンも出てきていることから、同研究所は「任意接種とはなるが、症状の重症化を防ぐという意味でも予防接種も検討を。接種はかかりつけの医療機関に相談してほしい」と話す。
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|