神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2016年3月18日 エリアトップへ

父子家庭の悩み浮き彫りに すくらむ21が調査報告書

社会

公開:2016年3月18日

  • LINE
  • hatena

 川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)はこのほど、「シングルファーザー生活実態インタビュー調査報告書」を発行した。友人等のつながりの少なさ、非正規社員への変更・転職など、仕事と子育ての両立への父親の悩みが浮き彫りになった。

 本調査は、同センターが父子家庭における生活実態やニーズを把握し、有効な支援事業の実施につなげることを目的に行ったもの。川崎市のひとり親家庭施策担当部署と連携し、昨年1〜3月に市内在住のシングルファーザー30人にインタビューを実施。就労と経済状況、シングルマザーとの差異などの側面から現状を分析。昨年6月には調査報告会も実施している。

 調査の結果、仕事と育児の両立が難しく、長時間労働や経済的困難に陥る父親が多いことが明らかになった。就労と家事育児の両立という側面からみると、シングルマザーは収入が高い仕事を選ぶ傾向にあるが、シングルファーザーは長時間労働を考慮し、収入が減っても子育てと両立しやすい仕事を選ぶパターンが多い。毎日の家事や育児などのマネジメントの負担感も大きいという。

 子どもとの接触時間の短さや、コミュニケーション・ギャップの大きさも課題となっている。シングルファーザーの社会的孤立なども大きな課題となっており、親族への依存度は高いが、友人や地域と関係づくりを行わない傾向も見られた。

 国はひとり親家庭支援として、児童扶養手当の支給と就労支援、子育て支援などの公的支援を行っている。しかし、シングルファーザーが対象になったのは2010年度以降で、所得が児童扶養手当の所得制限よりも高いと、その他の公的支援も適用されず、シングルマザーと比べて不平等、情報が届かないという声もある。

 今後取り組む課題として、調査プロジェクトメンバー座長のお茶の水女子大学の戒能(かいのう)民江名誉教授は、「子どもへの独自の支援」や「シングルファーザーやその子どもたちを支えていくネットワーク作り」などが求められるとしている。

 調査報告書は、男女共同参画センターや、川崎市立図書館(本館)で閲覧できる。調査に関する問い合わせは同センター(【電話】044・813・0808)。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook