公益財団法人読売日本交響楽団は、これまで多摩区にあった練習拠点を麻生区内の黒川駅前に移転、新築し、2018年春にオープンする見込みと11日、発表した。
読売日本交響楽団は、1965年から多摩区の練習所を使用してきたが、老朽化に伴い、移転、新築することとなった。建設予定地は、引き続き「音楽の街」として振興がさかんな川崎市内を選び、麻生区南黒川の小田急多摩線黒川駅前にある商業施設の跡地。(株)読売新聞東京本社、日本テレビ放送網(株)、讀賣テレビ放送(株)は11日、土地を所有する小田急電鉄(株)との間で約3230平方メートルの土地の借地契約に関する覚書を締結した。
施設は緑に囲まれた美術館風の建物となり、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上2階建てとなる予定。敷地面積約3230平方メートル、延床面積約1600平方メートルで、大型練習場、練習室、指揮者室、ソリスト室、アンサンブルルーム、ライブラリー室、楽器庫などが設けられる。
「地元に一流の音楽を」
同楽団は、クラシック音楽の振興と普及のため、1962年に読売新聞、日本テレビ、読売テレビのグループ3社が設立した、世界で唯一、新聞社が母体のオーケストラ。国内トップクラスのオーケストラとして、来年4月には創立55年を迎える。施設完成後は、最新鋭設備で演奏の質を一層高めていく一方、公開練習や地元の学校への出前演奏などの活動にも力を入れ、地域に根差した市民に親しまれる楽団を目指していく。
同楽団の小林敬和理事長は、「新たな拠点づくりに向け、大きな一歩となり嬉しく思う。演奏技量を磨くとともに、地元に一流のクラシック音楽を親しんでいただくチャンスを増やし、地域文化の振興に貢献したい」とコメントしている。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|