JR川崎駅・東海道線ホームに12月10日から、川崎区出身の歌手・故坂本九さんの代表曲『上を向いて歩こう』が発車メロディー(発メロ)として流れている。新たな発メロは市民有志の要望活動が実を結んだものだ。
『上を向いて歩こう』
このうち、1番線の下り列車側は「幸せは〜」、2番線の上り列車側は「上を向いて〜」のメロディーが流れている。
世界中で「SUKIYAKI」ソングとしても知られる同曲。今年4月、地元奉仕団体ライオンズクラブの国際協会330─B地区と川崎商工会議所(山田長満商工会議所会頭)、川崎区選出市会議員団、「音楽のまち・かわさき」推進協議会(西室泰三会長)が発車メロディー化を要望したのが始まり。要望団体はその後、街頭や川崎駅利用者にアンケート形式の署名活動を行い、4013筆中、4006筆の賛同を得た。6月14日にはアンケート結果をJR東日本に提出し、再度メロディー化を求めた。
市民要望に加え、川崎市とJR東日本は鉄道と沿線のブランド向上などの取り組みを進めるための包括連携協定を15年1月に結んだ経緯もあり、今回の実現が決まった。
要望活動の中心メンバーである安達成功さんは「市の玄関口である東海道線川崎駅に悲願の発メロが導入されたことは嬉しい。より多くの人に川崎に親しんでもらうきっかけになれば」と語る。
発メロ化を記念し、12月10日にはミューザ川崎ゲートプラザでセレモニーが開かれ、市立富士見中学校吹奏楽による同曲の演奏が行われた。式典には故坂本九さん夫人の柏木由紀子さんが出席した。
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