麻生区版 掲載号:2017年5月26日号
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4月から6代目の麻生消防団長を務める 土方 茂さん 千代ヶ丘在住 61歳

親子3代で恩返し

 ○…消防団長という重責を感じながら、「前団長に少しでも近づき、地域のために奉仕していきたい」と語る。麻生消防団には32年前に入団し、副団長を8年務めた経験をいかして、145人の団員を牽引していく。麻生消防署と連携した消火活動などはもちろんのこと、団員の安全を確保することも重要な役割と捉えている。「若い人たちにも入ってもらいたい。もっともっと増やしていきたい」と話す。

 ○…千代ヶ丘で生まれ育ち、代々農家を営む。大学卒業後は、川崎南部市場や北部市場などで6年間、流通関係の仕事をしていたが、その後実家の農家を継いだ。現在は母親と妻、子ども2人の5人暮らし。まさに今がピークのトマトなどを栽培し、「直接買いに来てくれる方がいると、本当に嬉しい」と語る。以前は趣味で、相模湾に海釣りに出かけていたが、「今は忙しくて、なかなか行けていないなあ」と微笑む。

 ○…消防団には祖父も父親も入っていた。3歳の頃、伊勢湾台風の影響で崖崩れが起き、自宅が潰れ、村中の人が助けに来てくれたという。「特に父は、その時の恩返しという気持ちが強いんじゃないかなあ」と語る。自身も思いを受け継ぎ、親子3代目の消防団員として、「当たり前のことのように入団した」と話す。自宅が被害にあった当初、まだ区画整理が進んでおらず、山坂の多い細山地域ではよく崖崩れが起こっていたという。麻生区は現在でも土砂災害警戒区域が川崎市内で最も多く、「大雨の時には出動し、見回り活動をしている」と警戒する。

 ○…昨年発生した熊本地震の際、避難所では女性がきめ細やかな気配りで活躍していたという。女性の社会進出もあり、麻生消防団にはまだいない女性団員の入団にも力を入れていく考えだ。「地域の方々、若い人たちにも、消防団を認識してもらい、関心をもってもらいたい」と、実直に団を引っ張っていく。

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