麻生区版 掲載号:2017年8月4日号
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川崎市薬剤師会会長を務める 嶋 元(はじめ)さん 上麻生在住 64歳

何でも相談できる存在に

 ○…2013年4月から市薬剤師会会長を務め、今年6月23日から3期目に入った。約570の会員を取りまとめる。「薬局は調剤だけの仕事をする、今はそういう時代ではないと思う。もっと外に出ていかなければ」。おくすり手帳の普及に力を注ぎ、「特に災害時の避難所生活の際、一元的に服薬の管理ができるので必要。まだまだ行き渡っていないので、広めていきたい」と話す。薬物乱用防止活動にも力を入れ、学校薬剤師として子どもたちに啓発を行う。「特に若年層に怖さを知ってもらいたい」

 ○…柿生にあった母方の実家で生まれ、その後町田に住んでいたが、高校2年の時に引越し、再び柿生へ。小田急線も通っていなかった当初、子どもの頃は、麻生川の堰など自然の中で遊んでいたという。理数系が好きで「手に職をつけたい」と、日本大学工学部薬学科に進学。東京都監察医を見学する機会があり、人体が解剖される様子などを見た時、ショックを受けた。人の命の尊さに向き合っていかなければと思い、薬剤師の道へと改めてつながる一つのきっかけとなった。

 ○…大学卒業後、製薬メーカーに5年勤め、その後、「患者と直に向き合いたい」と1980年、柿生駅前で母親が経営していた化粧品店の近くに、「しま薬局」を立ち上げた。柿生の地域に根ざし、創業37年。長男も「しま薬局」に勤め3年目となった。期待の裏返しか、「薬を通してしか患者さんと接していない。まだまだだね」と微笑む。

 ○…全国的な地域包括ケアの推進もあり、「これからは、在宅患者に対する薬剤管理も積極的に行っていきたい」と語る。「今求められている『かかりつけ薬局』は、調剤が仕事のメインとなる前、われわれが薬剤師を始めた頃のしっかりと患者さんと接していたかたちの方が近いと思う。患者や市民の為に何ができるかを考え、何でも相談できる存在になっていきたい。薬剤師はそうあるべきだよ」

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