障害者支援施設「川崎市柿生学園」では、利用者が仕事をし、社会生活を送るための活動の一つとして、18年ほど前から名刺づくりが行われている。
昨年末に依頼があったのは、特別養護老人ホーム「かないばら苑」の入居者・関義雄さんからの名刺100枚。地域との交流活動などがさかんな同苑で、関さんは「相手に名刺を出された時に、自分も出せるように」と発注した。
作業を行ったのは、柿生学園の利用者・植木正彦さん。機械を通し、名刺に点字を入れる作業を1枚1枚丁寧に行った。
先月20日には、かないばら苑で完成した名刺が植木さんから関さんに手渡された。
関さんの成年後見人を務める別府政行さんは「こうした取り組みは、2人の人生のよろこびや質の向上につながるのではないか」と語る。
柿生学園の職員・田原範昭さんは「今回は施設に入っている高齢者の方が名刺をもたれるということで、その意義や意識において、深く考えさせられるものがあった」と話した。
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