広島の原子爆弾投下に関する講演会と朗読劇の催し「平和を願い実現するための集い」が8月4日、5日に麻生市民交流館やまゆりで開催された。
市民団体「平和を願う会」が主催。地域住民に平和への思いを伝えようと昨年から開催し、今年で2回目。
4日の催しには、学生から大人まで約40人が参加した。広島で被爆を経験し、現在は「川崎市折鶴の会」会長の森政忠雄さんが、写真やスライドを使いながら被爆体験や日本の加害責任、平和への思いを講演。「戦争のない世界平和のためにできることを考えたい」と力をこめて語った。
続く朗読劇では、福山啓子作「あの夏の絵」を上演。広島の高校生が被爆者の体験を絵にすることで平和について考えるという物語で、演者6人が繰り広げる芝居に参加者は終始引き込まれていた。女子高生を演じた照井菜々子さんは「原爆という伝えるものが大きくて、演じるのは大変だった。演じる中で歴史など新しいことも知ることができた」と話していた。
参加者の男性(23)は「広島のことは学校でも勉強してきたが、今でも伝えることに意味があるテーマだと思った。朗読劇中で被爆者の男性が、『子どもたちのために経験を語りたい』と言っていたのが印象に残った」と感想を語った。
催しではほかにも、広島・長崎の原爆写真の展示や解説、折り鶴づくりのワークショップも行われた。折り鶴は広島と長崎に献納されるという。
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