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麻生区 コラム

公開日:2018.09.07

9月 September
あさおマンスリー
麻生区長  多田貴栄

 今月は禅寺丸柿の保存・普及活動についてご紹介します。



 約800年前に王禅寺の山中で発見されたといわれ、小粒で甘みが強く、柿生の名の由来となるほど、地域の生活を長年支えてきましたが、昭和40年代に新しい品種の登場や急速な都市化により市場から姿を消しました。



 この貴重な地域資源である禅寺丸柿を後世に伝えるため、平成7年に「柿生禅寺丸柿保存会」が発足し、学校、公園等への植樹のほか、禅寺丸柿を原料とするワインの製造販売など、保存・普及活動が行われてきました。



 また平成19年に王禅寺の原木を含め7本の禅寺丸柿が国の登録記念物となり、平成24年には区制30周年を記念して、区の木に選ばれ、「禅寺丸柿サミット」が開催されました。これを機に10月21日を「禅寺丸柿の日」として、保存会・麻生観光協会の皆さまが柿もぎ体験などのイベントを実施しています。



 その他、柿生中央商店会による禅寺丸柿まつりの開催、キャラクター「かきまるくん」の誕生、菓子の創作など、地域全体で保存・普及に取り組んでいます。麻生区の宝である禅寺丸柿の魅力を多くの方に知っていただければ幸いです。

 

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