桐光学園(栗木)合唱部に所属する2人が、12月3日に東京都で開催される「日本クラシック音楽コンクール」声楽高校男子部門の全国大会に出場する。ライバル同士が切磋琢磨しながら全国に辿り着いた。
同大会はクラシック音楽の普及とレベル向上、才能ある人材発掘を目的として(一社)日本クラシック音楽協会が主催。今年で28回目を迎える。
同校合唱部から出場するのは、テノールの林和希君(高3)と、バリトンの加野喬大君(高1)。同じ声楽ソロで出場する。2人とも昨年は全国各地で行われる本選までの出場だったため「今年はリベンジ」と意気込む。
10月の地区本選は「自分の中の良いイメージと比べたら出来は45点」と振り返る林君。加野君は体調不良で「気持ちで持たせながらだった」という。決して良い状態ではなかったが全国出場ラインの80点以上を出し次へ駒を進めた。
存在が刺激に
2学年差のある2人だが互いの存在に刺激を受けているという。先輩の林君について加野君は「まわりとは違う広がる歌声を参考にしている。面白い一面もある」と語る。一方で加野君を「まじめで生意気な後輩」と評する林君。「1年でどのくらい成長するのか見守ってもいるが、こいつにだけは負けたくない」とライバル心をのぞかせる。
負けられない勝負
全国大会に向け林君は「息継ぎが課題とはっきりしている。どこまで課題を埋められるかになってくると思う」と自己分析し「他の人には負けたくない。1位を取りたい」と力強く宣言する。加野君は「緊張しやすい点を克服したい。(林君が)先輩だからといって負けるつもりはない」と返す。合唱部顧問の上田武夫教諭は「林君は日々鍛錬を、加野君は背伸びしすぎずにやってもらいたい」とエールを送っている。
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